水濡れ被害にあった時に意識したい4つのポイント
漏水事故には種類がある
梅雨〜9月頃にかけて、通常のクリーニングの他によくいただく依頼が、漏水被害の絨毯です。雨漏り、上階の配管の不備による被害、豪雨による浸水、はたまた的に火事の消火用水によるもの等さまざまです。今までお受けしてきた経験から、そうした漏水被害にあった際の対処法を紹介します。
漏水被害にあった時、濡れた状態であってもすぐにクリーニング屋さんに相談しましょう。持ち込みをするか、引き取りサービスをやっているクリーニング屋さんに相談するといいですね。カビの発生や腐敗臭を防ぐため1〜2日以内に対応するのが理想です。
色が滲んでしまった時
水洗いできる業者に1〜2日以内に洗ってもらうのが理想です。滲んだ色とはすなわち、洗い流しやすい染料なので、水洗いまたは漂白しながらの水洗いで改善する可能性があります。水洗いで色に滲みが直らない時は、色修理が必要になります。水洗い後に色修理をすることで、滲みはかなり改善されます。
すぐに行動に移せない場合
事情によりすぐにクリーニング業者へ持ち込めない、引き取りに来てもらえない場合はよく乾かしましょう(2日以上絨毯を動かせない場合)。物干し竿にかける等、絨毯を浮かして表と裏を乾かすのが大切。それによってカビや腐食を遅らせることができます。すぐに洗えない、乾かすこともできない場合、カビや腐食が起きますので注意が必要です。
クリーニング業者の選び方
クリーニング業社で対応してもらえることが決まったら、事前に洗い方を確認しましょう。シャンプー洗いではなく水洗いと抗菌加工ができるところを探してクリーニングしてもらうのがおすすめ。水濡れ被害にあった絨毯は雑菌臭が強く出るので、抗菌加工をするのはていねいな対応をしてくれる業者の可能性が高いと言えます。
保険等
保険会社の条件に適合すれば、保険会社が定める範囲で補償してくれるので、事前に確認しましょう。
当社では、東日本大震災の津波被害、西日本豪雨、熊本の令和2年7月豪雨等で、泥だらけになったギャッベを洗った経験があります。当時の泥だらけのギャッベはどれも綺麗になったと自負しています。水洗いと抗菌加工により、雑菌臭は出ませんでした。
絨毯が水濡れ被害に遭った時は「水洗い」と「抗菌加工」を速やかに施工する。腐ったりカビたりしないよう1〜2日以内に行動する。頭の片隅に入れておいてもらえればと思います。
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