ギャッベの赤を作る西洋アカネ

ギャッベの色は天然草木染のものが多く、どれも優しい色味でありつつ個性があって日本のみならず、世界中で人気があるようです。
そんなギャベの天然草木染の調査で2015年にイランで植物染料を探して来ました。

ギャベの赤を出す西洋アカネ

イランの茜農家さんが案内してくれた。

ヤスドの近くの小さな村の染料農家さんに見せてもらいました。
写真のペスタチオの木の下にいるのが「西洋アカネ」です。

まさに掘り出されたアカネです。この木の根っこの部分を使います。
収穫され山積みになったアカネ
数年寝かすアカネ

イランでは生薬としても使っているために、ここで数年寝かす必要があると言っていましたが、染料としては新鮮の方が良いし、細かくしない方がもっと良いと言われています。

きれいに染まる西洋アカネ

西洋アカネは何度か毛糸に染めたことがあります。私は出来る限り粉ではなく枝状のものを使っています。天然染料の中では発色もよくきれいに染まるすぐれ物です。ミョウバン(アルミ)を媒染材にすることで草木染めの色はきれいなピンクや明るい赤茶色になります。 

まさに染めあがったばかリの赤

【実はギャッベ以外でも草木染の絨毯はある】

ギャッベ以外でも草木染の絨毯はあります。カシュガイ絨毯等はよくありますが、イスファハン絨毯の中にもあり、草木染の絨毯は全体の色味が明るく色ムラが良い感じにあって出会うとすぐにわかるはずです。当社のギャラリーにも約100年ほど前の草木染めのイスファハン絨毯があります!!

絵画ではなく絨毯です。 イスファハン セラフィヤンの作品

ギャッベやキリムなどイランでも地方で作られている絨毯はまだまだ天然染料を使って作られていますので、絨毯をお探しの方、一度いらしゃって色合いを比べてみてください。
同じ赤でも色の深みや味わいが違い、優しく暖かい色をしています。

 

当社では天然染料染の絨毯も取り扱っています。

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