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大切なペルシャ絨毯、虫に食われたらどうなる?
「防虫剤、なんとなく入れてるけど、実際どれくらい効いてるの?」
「とりあえず家にあったやつ適当に入れときゃ大丈夫でしょ?」
その考え、めちゃくちゃ危ないです。
クリーニング職人として、これまで何千枚もの絨毯を見てきましたが…
**虫食い被害の8割は「絨毯に無関心が引き起こしている」事が原因です。つまり絨毯えへの無関心によって下記の現象が起きます。
ステップ1
- 汚れが溜まりすぎている
- 犬猫のオシッコをそのままにした
- 食べこぼしをそのままにした
- 掃除機をかけていない
- 長年家具を載せている
ステップ2
- 溜まった汚れと一緒に虫が食べにくる
- 犬猫の排泄物汚れと絨毯を虫が食べにくる
- 食べこぼしと絨毯を虫が食べにくる
- 掃除機をかけないから付着した虫が絨毯を食べる。ダニも来る。
- 家具の下になっている絨毯を虫が食べる
そもそも虫食いの「虫」って何?
虫食い被害を引き起こす虫は下記のとおりです。
①ヒメマルカツオブシムシ
②シバンムシ
③イガ
④コイガ
よく見るのはカツオブシムシ系の虫です。ウジのようにコロニーを形成して巣くっていたり、サナギになった後巣立った後のサナギ殻や、排泄物これから孵る卵がたくさんあったりします。具体的な虫の姿や、被害の状況の見極め方は下記の動画を参考にしてください!
リアル現場の声を元に、「ペルシャ絨毯と防虫剤」の正解をぶっちゃけます!
市販防虫剤、どれも同じだと思ってませんか?
まずは、よく使われている防虫剤たちを職人目線で辛口レビュー。
① ナフタリン(昭和の匂い代表)
- 効果はちゃんとある
- でも、部屋が昭和の押し入れ臭になる
- 絨毯に匂いが染みついて、クリーニングしても取れないことも…
② 樟脳(しょうのう)天然信者御用達
- 「天然だから安心!」って思われがち
- でも、匂いが強烈すぎて、人間が先にギブアップ説
③ パラジクロルベンゼン(即効性モンスター)
- 効き目は最強クラス
- でも刺激強すぎて、絨毯の染料にもダメージのリスクあり
- 効果はせいぜい4〜5ヶ月
④ ピレスロイド系(最近の優等生)
- 無臭で手軽だから人気
- でも「無臭=効いてるのか不安」という謎心理発動
そして意外と知られていない「絶対NGな組み合わせ」
ナフタリン×樟脳×パラジクロルベンゼンを全部まとめて入れるのは、
完全にアウトです。
これ、化学反応で絨毯にシミができる原因にもなります。
「とりあえず余ってるやつ全部投入」は、最悪のパターンなのでご注意を!
【現場あるある】防虫剤の悲しい現実
ケース1:「この防虫剤、何年前の?」問題
お預かりする絨毯に、よく一緒に入ってくる防虫剤。
お客様に「この防虫剤いつから入れてます?」ときくと
「これいつから入れてたんだっけ…?」
→ ほぼ期限切れ確定。
ケース2:ナフタリン爆弾
絨毯を開けた瞬間「ツーンッ!」
職人の涙腺を直撃する刺激臭。
「これ、よくこの匂いの中で保管してたな…」と毎回心配になります。
覚えていられない有効期限
数カ月先の防虫剤の有効期限って覚えられなくないですか?僕だったら絶対に覚えていられないです。むしろ忘れる自信しかありません。
で、結局プロはどうしてるの?
一番ラクで確実なのは、クリーニング時に防虫加工しちゃうことです。
これがベストな理由は3つ!
✅ 濡れた状態で染み込ませるから、繊維の奥まで防虫成分が届く
✅ 効果は数年~10年(当社実績)
✅ 「いつ加工したか」をタグやシールを貼ってもらって記録できる(クリーニング屋さんに依頼してくださいね)
正直、防虫剤を「買って、入れて、交換して…」を管理するのはめんどくさい。
だからプロに預けて一気にやるのが最強です。
保管場所も大事です!
防虫剤だけじゃダメ。置き場所も超重要。
✅ 湿気は絶対NG!
✅ 床に直置きせず、椅子や台の上に
✅ 風通しが良い場所がベスト
✅上記の条件に「そんな保管場所どこにあんねん」って思った方は「有料保管サービス」を利用する(大成コーポレーションでは最大9ヶ月&更新可能です)
これを守れば、虫も寄ってきません。
【まとめ】迷ったら「まじめしゃちょー」に丸投げしちゃってください!
✔️ どの防虫剤が合うかわからない
✔️ すでに虫食いっぽい気がする
✔️ もういっそ誰か全部やって!
そんなときは、絨毯クリーニング+防虫加工+チェックがセットでできる
大成コーポレーションにご相談ください!
▼まじめしゃちょーに相談する!
