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絨毯やラグを壁掛けタペストリーにしている方へ

絨毯やラグを壁掛けにしている方がいらっしゃいます。部屋を華やかにできるいい方法ですが、気を付けていただきたいことがあります。長年壁掛けにしていると絨毯やラグは傷みやすくなるため、何年かに一度は、休けいする期間を作ってあげてはいかがでしょうか。

例えば1年間壁にかけて、次の年は1年間巻いて保管するというやり方です。そして保管する前に専門の業者へメンテナンスに出すと、より長持ちします。

ペルシャシルク絨毯のタペストリー

留め具による傷み

留め方にもよりますが、ずっと吊られたままの絨毯は留めた箇所が傷みやすいです。例えば画鋲や釘等で壁に打ち付けてあると、その周りが重みで引っ張られて傷んでしまいます。なので専門の業者にタペストリー加工を依頼して、荷重が分散されるようにしましょう。

紫外線による劣化 

紫外線は家ならどこでも入ってくる

壁にかけられている状態で日々、紫外線を浴びていると、紫外線による劣化が起きます。絨毯クリーニングに従事してきた私の経験上、同じだけ紫外線を浴びるとしたら、敷いて使うよりも劣化が進みやすいように感じる時もあります。直射日光に当たらなくても、紫外線での劣化は起こるもの。避けられないことではあるのですが、長く使うためには休けいさせるのがおすすめです。

埃による傷み

気が付かないうちにどんどんタぺストリーに付着してくるほこり

長期間壁掛けしているとホコリが付着し、そのホコリで傷みが進みます。全体的にしっとり感がなくなり、パサついてくるのです。しかし、絨毯のプロでなければその損傷はなかなか気づけないもの。何年かに一度メンテナンスし、専門業者にトリートメント等をしてもらうと良いと思います。

先日都内の美術館からの依頼でタペストリーをメンテナンスしたところ、通常美術館では1~2年壁掛けとして使用したのち、当社などの専門業者でメンテナンスを施してから数年寝かせて休憩させるそうです。理由は吊る傷みを和らげて寿命を伸ばすためなのだそうです。

ご家庭で壁掛けする絨毯も、同じようにメンテナンスしたあとに数年寝かせると、寿命が伸びて良いと思います。部屋をオシャレに彩っている絨毯を、せっかくなら長く使いたいですよね。

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株式会社大成コーポレーション 追分脩司

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